金沢大学 医薬保健研究域医学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

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メッセージ/医局の活動 008 


第11回耳鼻咽喉科手術支援システム・ナビ研究会


 吉崎教授就任後初めての全国規模の学会・研究会である、「第11回耳鼻咽喉科手術支援システム・ナビ研究会」が11月14日に金沢市教育会館で開催された。本研究会はもともと、「耳鼻咽喉科ナビゲーション研究会」として第10回まで行われてきたが、今回から研究会の名称の刷新を図り、ナビゲーションに限らずに広く手術支援システムを対象とした研究会に変わることとなったものである。次の十年のスパンにおいては、手術支援という言葉の意味を機械や道具に限定せず、広く、科学技術の進歩とその臨床応用、すなわち、トランスレーショナルリサーチ的な取り組みについても取り上げていこうという本研究会の趣旨に沿い、この新生研究会の始まりにふさわしい盛会となった。
 特別講演には東京大学大学院工学系研究科の片岡一則教授をお招きして、ナノテクノロジーとドラッグデリバリーシステムの耳鼻咽喉科領域への応用についてご講演をいただいた。ナノテクノロジーによって高分子ポリマー・ミセルを形成した中に、抗癌剤をはじめとした各種の薬剤を閉じ込めた、次世代の画期的なドラッグデリバリーがすでに臨床試験の段階に来ていることを知り、ナノテクノロジーの進歩に大変驚くとともに、この分野の将来の飛躍的な発展が期待される内容であった。
 シンポジウムではoffice-based 3D CTがどこまで手術支援に寄与できるのかについて、最先端の現状と今後の課題について、わかり易く解説と議論が展開された。シンポジウムに続いて、さらにoffice-based 3D CTについての理解を深めることができるように、福島県立医科大学の小川洋准教授をナビゲーターとしてハンズオン・セミナーを行い、参加者に実際のCT画像を操作して3D CTを体感していただいた。
 一般演題、ランチョンセミナー(演者:伊藤)ともに活発な質疑応答が続き、会場は終始熱気に満ちていた。参加者数も当初の予想を大きく越えて、用意した椅子が足りなくなるほどであった。これも一重にご協力いただきました同門の諸先生のお陰であると、教室員一同感謝いたしております。誌面をかりて皆さまに御礼申し上げます。今後ともご指導、ご鞭撻、暖かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
                         
皆さま、ありがとうございます。そして教室員一同、ご苦労さまでした。                             

伊藤 真人