金沢大学 医薬保健研究域医学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

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メッセージ/医局の活動 018 
第32回日本頭頸部外科学会 遠藤 一平

2023年1月19日、20日に当科主催で、第32回日本頭頸部外科学会が開催されました。もともと2022年予定が新型コロナ感染症のため1年延期での開催となりました。会場は金沢市文化ホールと金沢ニューグランドホテルでした。私自身も事務局長を拝命しましたが、学会は参加こそしてきましたが実際に事務の仕事の経験はなく手探りでの準備でした。学会担当の方と打ち合わせや協賛企業との打ち合わせなどでは、今まで聞いたことないワードが飛び出して毎回頭の中は??でした。「しゅいしょ(趣意書)?」、「スクール形式ですか?シアター形式ですか?」など、普段の臨床ではあまり聞きなれない用語に戸惑いつつなんとか仕事を終えることができ一安心しております。
学会は、特別講演は玉川大学の岡本 裕一朗先生に「科学技術と人間の未来――哲学的観点から」と題して講演していただきました。岡本先生独自に視点で、医学について哲学的視点からの切り口は興味深いものでした。
また教育講演として、広島大学病院漢方診療センターの小川恵子先生に「頭頸部病変に対する漢方治療の効果〜脈管奇形を中心に〜」として講演していただきました。頭頸部領域での嚢胞性病変での漢方治療の有用性を説明していただきました。
学会のテーマは「継承・発展・挑戦 頭頸部外科の重力を上げる」として、シンポジウムはそれぞれ、耳科学側頭骨外科の挑戦、鼻科学の挑戦、口腔咽頭外科学の挑戦、喉頭科学の挑戦、甲状腺外科学の挑戦と5つの分野で深い討論がかわされました。またパネルディスカッションとして頭頸部外科領域の挑戦的研究として、耳、鼻、頭頸部癌領域での基礎的研究を中心に現在活躍されている先生方に発表していただきました。また若手の先生を対象とした教育セミナーを15個用意してエキスパートの先生に講演していただきました。一般口演も377題と多くの発表がありました。
今回、特に専攻医・研修医・学生キャリア支援セッションとして特別企画を催しました。例年通り、学生・研修医セッションでの発表において優秀賞の表彰、若手医師による耳鼻咽喉科のプレゼンテーションを行いました。その後、「Cancer dissection」として、ズワイガニの剥き方を学生・研修医の先生方に実践していただきました。その後、金澤地ビールで乾杯となり、美味しくカニをいただきました。
また多くの企業にも協賛していただき、今回もう一つの目玉企画としてスタンプラリーを企画しました。景品の一つとして吉崎先生の写真入りの金沢ゴーゴーカレーが配られました。多くの先生方がカレーをお土産に持っていかれました。
 コロナ渦でしたが多くの方のご助力もあり無事学会を開催することができました。1000名近い多くの先生方に参加していただき、本当に感謝申し上げます。

 
Cancer Dissection!
 
主催した全国学会

第32回日本頭頸部外科学会総会・学術講演会
会期: 2023年1月19日(木)〜1月20日(金)
会場: 金沢文化ホール
金沢ニューグランドホテル
会長: 吉崎 智一(金沢大学医学系耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
事務局長: 遠藤 一平
テーマ: 継承・発展・挑戦 〜頭頸部外科の重力を上げる〜