教授挨拶
Greeting from DIRECTOR, 2024
金沢大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科教室へようこそ!!心より歓迎いたします。
2008年よりこの教室のディレクターを務めています。教授就任当初、研修医だったうちのスタッフは今や頼もしい兄貴、姉貴的な教室のセンター的存在、中堅だったスタップはベテランの指導医として存在感を増し現在活躍中です。当教室の看板は120年続く老舗ですが、多様なバックグラウンドを持つ個性豊かなスタッフからなります。しかし医師としてその向かう方向性、価値観を共有する一つの機能的プロユニットです。「重圧があるから最高の準備ができる」・「覚悟を決めて生きることの大切さ」・「チーム作りに一番大切なことはみんなが同じ「絵」を見ること」を大切に中身は常にイノベーションの真っ最中です。
このしなやかで機能的なOne team、まさに “Form Follows Function!” です。
金沢大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科教室へようこそ!!心より歓迎いたします。
2008年よりこの教室のディレクターを務めています。教授就任当初、研修医だったうちのスタッフは今や頼もしい兄貴、姉貴的な教室のセンター的存在、中堅だったスタップはベテランの指導医として存在感を増し現在活躍中です。当教室の看板は120年続く老舗ですが、多様なバックグラウンドを持つ個性豊かなスタッフからなります。しかし医師としてその向かう方向性、価値観を共有する一つの機能的プロユニットです。「重圧があるから最高の準備ができる」・「覚悟を決めて生きることの大切さ」・「チーム作りに一番大切なことはみんなが同じ「絵」を見ること」を大切に中身は常にイノベーションの真っ最中です。
このしなやかで機能的なOne team、まさに “Form Follows Function!” です。
さて、私たちの教室の基本理念は
です。
私が医師になってからの30数年間、医学界は元より、様々な環境はグローバルレベルで指数関数的に変化しつづけています。医療水準の標準化の一方で求められるものはオリジナリティーの高い技術や研究です。しかし、オリジナリティーというものはゼロからは生まれません。アインシュタインの相対性理論もダーウィンの進化論も、彼らにインスピレーションを与える環境下にあったからこそ生まれました。伝統というと古臭くて、堅苦しくて、なんだか敬遠されそうです。ですので、言葉を変えてトラッドといいましょうか。トラッドの中には先輩たちが築き、残してくれた、足場、助言、チャンスなど、門外不出の虎の巻がうようよあります。この虎の巻は外から眺めているだけではだめで、広げてみないと読めません。専門医制度はめまぐるしく変わっても、医師としての、そして、人間としての生き方の核の部分はさほど変わっていません。人間関係を通してでないと伝わりにくいことがいっぱいあります。自分が得たことを多少自分の経験の肉付けをして仲間に伝えます。先輩から後輩への一方通行ではなくて、後輩から教えてもらうことだってあります。そうやって,我々の集団は互いに仲間を育てていると同時に自分も育ててもらっています。
金沢大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室のスタッフは日々の生活を楽しみながら臨床でも研究でも教育でも一級品の仕事をしています。もちろん、国内だけでなく海外でも大活躍してくれています。そんな私たちも教室員として10数年もすると、やがて、自分を生かせる落ち着き先を見つけます。町の開業医として活躍する仲間、地域の一線病院で活躍する仲間、臨床を離れて研究で活躍する仲間、医師会で活躍する仲間、多様性に富んだ同門の先達がいます。そこで新たな挑戦を始める人もいます。教室はいつもそんな活動を支援してきました。
「血の通った」「懐の深い」という2つの形容は、教室運営はもとより、医師として、人間として、私個人がこだわって使い続けている仁になる言葉です。昨今取り上げられている働き方改革・男女キャリア支援は私が教授就任前から取り組んできています。その成果は教室・関連病院で活躍中のスタッフをご覧いただけばご納得いただけると思います。人口動態や疾病構造の変化、先進的な科学技術時代に乗りながらも、ロボットやAIの時代だからこそ重視される人間性、そして正統派の知識・技術を身につけたスタッフのいる教室、ちょっと覗いてみませんか。ハイポが好きな人もハイパーが好きな人もきっと気になる何かがありますよ!
「人を育てることはすなわち己を育てることである」
私が医師になってからの30数年間、医学界は元より、様々な環境はグローバルレベルで指数関数的に変化しつづけています。医療水準の標準化の一方で求められるものはオリジナリティーの高い技術や研究です。しかし、オリジナリティーというものはゼロからは生まれません。アインシュタインの相対性理論もダーウィンの進化論も、彼らにインスピレーションを与える環境下にあったからこそ生まれました。伝統というと古臭くて、堅苦しくて、なんだか敬遠されそうです。ですので、言葉を変えてトラッドといいましょうか。トラッドの中には先輩たちが築き、残してくれた、足場、助言、チャンスなど、門外不出の虎の巻がうようよあります。この虎の巻は外から眺めているだけではだめで、広げてみないと読めません。専門医制度はめまぐるしく変わっても、医師としての、そして、人間としての生き方の核の部分はさほど変わっていません。人間関係を通してでないと伝わりにくいことがいっぱいあります。自分が得たことを多少自分の経験の肉付けをして仲間に伝えます。先輩から後輩への一方通行ではなくて、後輩から教えてもらうことだってあります。そうやって,我々の集団は互いに仲間を育てていると同時に自分も育ててもらっています。
金沢大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室のスタッフは日々の生活を楽しみながら臨床でも研究でも教育でも一級品の仕事をしています。もちろん、国内だけでなく海外でも大活躍してくれています。そんな私たちも教室員として10数年もすると、やがて、自分を生かせる落ち着き先を見つけます。町の開業医として活躍する仲間、地域の一線病院で活躍する仲間、臨床を離れて研究で活躍する仲間、医師会で活躍する仲間、多様性に富んだ同門の先達がいます。そこで新たな挑戦を始める人もいます。教室はいつもそんな活動を支援してきました。
「血の通った」「懐の深い」という2つの形容は、教室運営はもとより、医師として、人間として、私個人がこだわって使い続けている仁になる言葉です。昨今取り上げられている働き方改革・男女キャリア支援は私が教授就任前から取り組んできています。その成果は教室・関連病院で活躍中のスタッフをご覧いただけばご納得いただけると思います。人口動態や疾病構造の変化、先進的な科学技術時代に乗りながらも、ロボットやAIの時代だからこそ重視される人間性、そして正統派の知識・技術を身につけたスタッフのいる教室、ちょっと覗いてみませんか。ハイポが好きな人もハイパーが好きな人もきっと気になる何かがありますよ!
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授
吉崎智一